「幸運の使者到来」
五月の爽やかな日曜日、仁比山公園へでかけた。
佐賀県神埼町にあるそこは山の麓あたりにあって、
城原川の清流の脇の自然豊かな公園だ。
そこで100円でそうめん流し食べ放題!があってる
らしく、ほていわたちゃんと行くことにした。
神埼はそうめんの産地で、毎年開かれているということ。
自然の中でうまいそうめんを食うのはほんとシアワセ〜だ!
たらふく食べてちょっと一休み。
五月で28度くらいだろうか?暑いので日陰の芝生で
寝っころがった。そばには家族連れが数組寝ている・・。
ほていわたちゃんが俺の顔を見てひとこと
「なーに頭にケサランパサランつけとっとー?」
こんなに人前で綿ぼこりなんか頭につけてアホやん!
といういい方だ。
しかし、そのほこりをつまんだほていわたちゃんの顔が
みるみる変わっていく!
「うわあ!!!ホンモノやん!」
その指の先をみると、袈裟男の五分の一くらいの
小さいけれどもしっかり枝毛としんのす(核)がついている。
「すげー!なんじゃこりゃあ!」
あまりの嬉しさに、手のひらをにぎったまま
二人で大騒ぎするもんで、近くにいた小学生の女の子が
「何、捕まえたと〜?」とよってきた。
ガキにみせてもなんだか分かるはずもあるまい。
説明してもいい年こいた大人が何でよろこんでんの?
とおもうだけであろう。
そそくさとその場を離れ、車にあったカセットテープの
ケースに収納した。
いやあ実に久々のゲットである。というか最近
ケサランパサランのことを忘れ気味だったとこに
急に到来したという感じだ。
それにしても秋が採取の季節かと思い込んでいたが
初夏にも採れるもんである。
この子は仁比子と名づけられた。