観戦記７「するり〜絶望の淵へ〜」

10月１３対大分トリニータ　鳥栖スタジアム

これを書いているのは試合翌日の夜。

結論から言えば昨日の試合はあまりに凄まじく、敗戦のダメージから

回復して試合状況を語るのに時間が必用だった。

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セレッソ、新潟、と壮絶なJ1昇格争いを展開している大分戦とあって

前哨戦でもかなりの盛り上がりを見せていた。

大分は、バス4台の大応援団が押し寄せるという噂だ。

鳥栖スタに30分前に着くと青と黄色のトリサポの姿がやたら目に付く。

そしてスタジアムのほうからうねりに似た大歓声がこだましてくる。

スタジアム内に入って圧倒された！

アウェイ側を埋め尽くすトリニータサポーターの波波波々・・。

情けないことにホームの鳥栖より人数が圧倒的に多いじゃないか！

（鳥栖地区はこの日、運動会だったらしい。とほほ。）

しかもゴール裏に座って最初に目に焼きついた

「さよなら　大好きな　鳥栖スタジアム」の幕・・

激しい怒りが込み上げる。（この幕はのちのち物議を醸した）

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しかし大分に負けじと今日の鳥栖サポの応援もすごかった。

相手に応援する隙を与えないという思惑らしく、間断なく続く大声援。

なかでも去就の注目される副島監督続投を唱えるコールには俺も激しく同意。

両サイドからの大声援にスタジアムは異様な雰囲気に包まれた。

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ところで我らがさがんとーるではあるが今日の動員は6名。

俺の作成した号外、副会長忘れたんだと。おいおい！頼むぜ！

俺は前回の大分戦で出場したGK

「エリキソン・フランク・ノグチ・ピント」の長ったらしい紙看板を

夜中の２時に作製して、ゴール裏の壁に掲げた。スカパーに映し出されたはずだ。

（本家サガンティーノに剥がされそうだったけど貼りなおしてくれたので一安心）

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そういうわけで試合内容を書こうとしたが思い出すたび

悔しさがこみ上げてくるので短く書こうと思う。

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前節レッドカードでビスコンティ、ケガで小石、累積で宮川と

主力の飛車角香車を欠く苦しい編成は、前線に森田、田村、

前試合好調の佐藤大実が攻撃的位置に入った。ただ

DFは三好、前田、川前と鉄壁の三人が並ぶ上に

３試合無失点のシュナイダ-と守りは現在のJ２でも

最強レベルではないかという布陣がやっと揃った。

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前半はやいパスカットで大分にはほとんど進入を許さない。

互角以上の戦いをみせたが、３０分に弱点のサイド攻撃、

右からのクロスを簡単に許し、目下J２得点ランク２位の

アンドラジーニャの豪快なヘッドで決められてしまう。

前半はそのままの流れで大分FWちっこい木島の突破などを許すが

なんとか切り抜けた。下馬評は圧倒的大分有利だが

なんとか後半同点には追いついて欲しい。９位水戸の背中は見えている！

俺は前線にでて檄をとばすあまり前半で持ってきたビール３缶のみ干してしまった。

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後半開始早々、森田がやってくれた！

相手DFが何枚も重なる中、半ば強引に２人ほど交わすと

DFの間を縫って強烈なシュート！

（あとでTVで見たがかなりすごい切れだった）

同点だ！

そしてそのままの勢いは止まらず後半終了１０分前、大実が

外したシュートのこぼれ球が再び森田に上がり、今度はお家芸のヘッドが

ゴールに突き刺さった！

うひょ〜！これは勝てる！幕尻から横綱の大金星だ！

今シーズン最高の盛り上がりを見せる鳥栖サポーター達。

あと１０分守れば勝つ！だれもがそう信じた。

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残り５分。やたら試合終了まで長く感じる。ただ祈るだけだ。

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悪夢はこれから。コーナーをとった大分は

DFのサンドロが頭で決めて同点。その１分もたたないうちに

西山が豪快なミドルシュートをバーに当てながらも決めた。

もうこのあたりから先は思い出したくも無いので書かんことにしよう。

天国から一気に地獄へつきおとされ

歓喜の大分ナンバーの群れの中、帰りはほんと放心状態になるほどだった。

対大分１６連敗。４年間勝ち星無し。