「23ジュニが・・」03年6月18日水戸ホーリーホック戦

台風接近で暴風雨となった今日だが試合開始前には
ぴたりとやんだ。平日開催、昼間のどしゃぶり、相手は話題薄の水戸とあって
今日のスタンドは寂しい1500人台と、クラブ始まって以来の
観客動員数最低を記録してしまった。こんな日に立ち会えるなんて・・。

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ココまでホームで2連勝中、前節アウェイ新潟3万5千の観衆前で
退場者を出すまであわや番狂わせ!という好試合を演じた鳥栖、
チーム状態は悪くはない。
ただ、ケガでセンターバックの川前を欠き、右サイドバックで
チームで唯一全試合出場であった鈴木が出場停止、
川前と組むCBカブレリーゾが退団を表明と守備陣は不安定要素だらけ。

そこで急造右サイドは佐藤陽彦、CBは朝比奈が入った。
心配されたカブレリーゾは今日も出場。
特筆すべきは昨年チームの軸として活躍したが
今期はほとんど起用されることのなかった矢部が久々ボランチに復帰した。
      鳴尾 佐藤大
 大友            米山
      矢部 川崎 

中村   朝比奈 カブレリーゾ 佐藤陽
        藤川 
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19時キックオフ。
試合開始後前半は濡れたピッチでボールコントロールがお互い
うまくいかず、決定機を作るまでにはいたらない。
トゥーリオを軸に強固な守りを誇る水戸を崩すには相当手を焼きそうだ。

前半の期待できるプレーは川崎のロングシュート一本のみ。
相手GKに阻まれたが今期は枠に入る川崎のロングは脅威だ。
久々に中盤の底に入った矢部、いつもよりは下がり気味に位置し
川崎とWボランチというよりは川崎が前、矢部が後ろというスタイル。
無難にボールを処理していたがラストパスを繰り出すやべっちのプレイも見たいものだ。

展開力という点では一回だけ一度だけ右から大きく左大友に展開-中央の川崎へという
美しい流れをみせるも水戸の分厚い守りに阻まれる。

水戸も攻撃はイマイチ。
1トップの小野、樹森辺りにボールを集めるものの特に強烈なシュートはなし。
名前も体型もおもろいパンチョがいちばんキレのある攻めをみせたぐらいだ。
左からのクロスに対し小野がダイビングヘッドで飛び込む場面もあったが届かず。

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山場のないまま後半に突入。
まったりした試合展開で後半も特に決定機はなし。
中央で佐藤大実が抜け出したかにみえたチャンスも
三人の水戸守備陣に囲まれて得点ならず。

前節の新潟戦で先制し、DFを欠き、守りに入るかと思われた矢先に投入したのがFWという
物議をかもした選手交代だったが、今日もガンガンFWを投入する。
本職でなくとまどいを隠せないDFはるひこに代わって甲府より新加入したばかりの
ジュニオールの後釜の23番を背負うその名も『ジュニーニョ!』
キレがいまいちの大友に代えて小石、運動量の落ちた鳴尾にかえてジェフェルソン。
前線に撃てる選手を揃える布陣オレは結構好きだぜ!
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ジュニーニョはお手並み拝見といったところだが
以前の23番がしょぼすぎたため格段によく見える。
当たりに弱そうな印象を受けたが得点の匂いのする
川崎のオーバーヘッドへと繋がる右サイドからのクロスは絶品だった。
前がかりになる鳥栖はカウンターから攻め込まれる展開で
「またもや終了間際の失点か・・」
というひやひやのシュートもなんとかクリアー。
退団濃厚のカブレリーゾを中心によく守りきったと思う。
いまさらながらだが安定したカブレリーゾの守備力は鳥栖の貴重な戦力のはずなんだが・・。

0-0のままドロー。
終了10分前から気づくとどしゃぶりでした。