かたや4戦連続で勝ち点を挙げて好調のサガンと連敗で一昨年の
J１チームながら最下位に沈む札幌、ここは連戦がつづき遠距離移動のアウェイチーム
を迎えるとあって勝ちを拾いたいところ。
スタメンはここのところ定着しつつある３−４−３と、J２では珍しいFWを三人おくシステム。
大実
竹村 伊藤
中村 小石
本橋 村主
山道 陽彦 朝比奈
富永 サブ シュナ 井手口 小井出 矢部
雨でスリッピ‐なうえにしぶきで視界も悪く序盤からボールが落ち着かない。
試合開始前に配られていたoptaのデータではパスの精度が最悪の鳥栖は
そういった目で見るとなるほどかなりパスはつながらない。前線への縦の供給もままならない
ばかりか中盤の本橋、村主からサイドに散らす球がことごとく拾われ
逆に小刻みなパスワークで徐々にラインを上げていく札幌の術中にはまり
幾度かピンチを招く。しかし札幌の堀井には山道、相川には朝比奈がぴったりつき、
仕事をさせない。加えて肉離れ以降神懸りセーブを連発する富永が顔面ブロックで
防ぐなど両者決め手のないまま雨中の試合が進む。
唯一放ったのはゴール正面で縦一本のパスが通るかというところで大実が倒され得たFKのみ。
本橋の蹴ったゴール左を狙ったシュートはかなり曲がったが惜しくも枠の外。
「わざと攻めさせて後半勝負を狙ってるんやろか？」そういう言葉が漏れ始め
なかなかストイックな展開が続くと思われた30分、突如転機が訪れた！
中盤でボールをつないで大実からサイドの小石へ流す。小石はクロスをすぐには入れず
相手DF2人と勝負を賭けた！ワンタッチのフェイントでひょろりと二人を置き去りにすると
リベロの股を抜くクロスを中央へ。飛びこんだ大実が難なく決めて一点先制！！！
いや〜参った！今期の小石は勝負どころでキレキレや〜★
まさにこの時点で放ったのは二本のシュートのみ。ワンチャンスを活かしたゴールだった。
一気に流れは鳥栖に傾き、後半開始早々にはすでに札幌の2トップは姿を消した。
後半17分には高い位置でボールを奪った大実がまたもや右サイドの小石へ。
小石から放たれた中央へのクロスにこんどは竹村！！
二本ともサイド攻撃のお手本のようなゴールが決まった！
前半終了間際には土砂降りとなったためブルーシートから顔だけだして
観戦していたのだが二点目には思わず振り払ってしもた。
この後、雨で訳わかんないくらいになった中、中盤の連携ミスで
本橋がパスカットされたボールを裏に通され一点を失う。
鳥栖は高卒ルーキー下司を本拠地デヴューさせ、富永のイヤラシイ時間稼ぎやら
でロスタイムあわやというところを防ぎきって２−１の勝利★
ついに4分の一終了時点で勝ち星を五分、順位を5位にまであげた。
試合終了時点でまさに豪雨となったがヒーローインタヴューは2アシストの小石。
スーツでずぶぬれになって松本監督もゴール裏まで駆け寄ってきてくれた。
ん〜！！！
実にすばらしい！昇格の3位もみえてきたではないかっ！
