人生で二度だけ
玉虫を捕まえたことがある。
小3の頃だったか、
箱の中で虹色に光る
その虫は
なによりも大切な宝だった。
えさが分からず死んでしまった
けれども
時々箱を開けて
眺めてたんだ。
どこいったんだろなあ
あの標本。
そんでつい先日
ビルの屋上にいた俺は
目の前を横切った
虹色にの虫を
また追いかけていた。
玉虫はいくつになっても
男の浪漫だなあ。